User-added imageHeadRush Pedalboard、Gigboard、MX5には、いつでも呼び出せるように、ギター・エフェクト・ペダルの多様なエミュレーション・コレクションが詰まっています。どのペダルがあなたに最適かを判断するために、この記事では各ペダルの説明と機能を紹介します。  



目次

 

Wah Effects

新しいペダルをリグに追加する際は、Expressionカテゴリーで各ワウ・エフェクトを検索してください。


Black Wah

Black Wahは標準的なワウ・ペダル・エフェクトで、スイープ可能なレゾナント・フィルターにより、ギター信号に動きや特殊な音色効果を加えることができます。 Volume Pedalと同様、Black Wahなどのワウ・エフェクトは、エクスプレッション・ペダルやMIDIフット・コントローラーでコントロールする場合に特に便利です。

 

Shine Wah

Shine Wahは、Black Wahと同様の機能とサウンドを持ち、ヴィンテージ・スタイルのフィルター回路とスウィープ・レスポンスを備えています。  



 

ディストーション

Tri-Knob Fuzz

Tri-Knob Fuzzのインスピレーションの源となったペダルは、元々トランジスタ基盤のユニットで、元々は70年代、より高いゲインを求めるリード・ギタリストに人気があったサウンドです。90年代のグランジ・ロック・シーンで再び輝きを放ち、おそらく製作者が予想していなかったであろう激しく搔き鳴らすような演奏に使われるようになりました。

  • Volume - エフェクト全体の出力音量を設定します。
  • Sustain - ファズ回路のゲインを設定します。
  • Tone - エフェクトのトーン・バランスを変更します。

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BlackOp Distortion

80年代のオペアンプ基盤のディストーションペダルにインスパイアされたBlackOp Distortionは、マッシブなクランチとパワーを提供します。そのハードクリッピング・ドライブは、ソフトなサウンドのビンテージ・アンプからアグレッシブなリズムやリード・トーンを引き出し、モダン・アンプとの組み合わせで驚くほどハードエッジなトーンを作り出します。   

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Green JRC Overdrive

Green JRC Overdriveは、70年代のローゲイン・オーバードライブ・ペダルからインスパイアされました。シンプルにアンプのインプット・セクションを緩やかなクリッピングにドライブさせることも、ダーティな輝きをもたらすことも可能です。  

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DC Distortion

このディストーション・エフェクトは、Eleven Rackのためだけに作られたカスタム・モデルで、内蔵のBass EQとTreble EQがクリッピング回路のレスポンスを形成し、様々なオーバードライブ・トーンを提供します。

  • Distortion - クリッピング・レベルをコントロールします。
  • Treble - ブーストされた信号に高音を加えます。
  • Bass - ブーストされた信号に低音を加えます。
  • Volume - 最終的な出力音量をコントロールします。 

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White Boost

このブースター・エフェクトは、20 dBのゲイン・ブーストと内蔵EQを備えた、よく知られたクリーン・ブースター・ペダルを基にしており、あらゆるアンプ・モデルのプリアンプ・セクションを、穏やかな(あるいは穏やかでない)オーバードライブにドライブするために使用されます。EQコントロールは通常通り周波数をブースト/カットし、オーバードライブ・レスポンスの形成にも役立ちます。

  • Gain - シグナルに加えるブースト量をコントロールします。
  • Treble - ブーストされた信号に高音を加えます。
  • Bass - ブーストされた信号に低音を加えます。
  • Volume - 最終的な出力音量をコントロールします。 

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8-Bit Crush

8ビット・クラッシュ・モデルは、多彩で凶暴なクラッシュ・サウンドを提供します。8ビットを個別にミュートまたは反転することもできます。

  • Drive
  • Crush Gain
  • Mix
  • Bit Mode
  • Bit Power
  • Resample
  • Resample Smooth
  • Threshold
  • Crush Comp
  • Frequency
  • Q

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B DIST 7000

アップデートv2.4以降で使用可能なB Dist 7000は、ハイミッドとローミッドの周波数が選択可能なEQ調整、可変ディストーション/ドライブ、アタック調整が可能なベース・プリアンプ/ディストーション・モデルです。 

BASS DIST 7000.png



D250 Drive

アップデートv2.4以降で使用可能なD250 Driveモデルは、DOD Overdrive Preamp 250をモデルにしたクラシックなオーバードライブとプリアンプです。

D250 Drive.png



Oct Fuzz

アップデートv2.4以降で使用可能なOct Fuzzモデルは、Dunlop JHC-01 Octavioをシンプルに再現しています。
Oct Fuzz.png



S1 Drive

アップデートv2.4以降で使用可能なS1 Driveは、Boss SD-1 Super Overdriveをベースにした定番のチューブ・オーバードライブです。

S1-DRIVE.png



 

Modulation Effects

Flanger

テープ・リールのフランジを手で押さえて遅延させたりする手法より始まり、アナログ・ペダルの登場によってさらに人気が高まったフランジャー・エフェクトは、鈴のようなレゾナント・スイープを引き出したり、シルクのようなきらめく光沢を加えたりすることができます。このエフェクトは、シグナル・チェーンでアンプの前後に配置すると効果的です。

  • Pre-Dl - ドライ信号とディレイ信号の位相関係を変化させるプリディレイの量を設定し、音色的な効果を得る。
  • Depth - ディレイの量を設定する。設定が高いほど、"ジェットエンジン"のようなサウンドが発生します。
  • Fdback - モジュレーションされたディレイにフィードバックされる信号の量を設定します。高めに設定すると、リンギングや口笛のようなサウンドが発生します。

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C1 Chorus/Vibrato

70年代後半のヘビーなアナログ・コーラス/ビブラート・ペダルをベースにしたCI Chorus/Vibratoは、暖かく流れるようなモジュレーション効果を提供します。Chorusモードでは、信号はモジュレートされたショート・ディレイを経由し、ドライ信号とミックスされることで、うねるようなダブリングサウンドを作り出します。 Vibratoモードでは、ドライ信号がなくなり、ピッチ・モジュレーションの深さをよりコントロールできるようになり、控えめにゆらぐようなサウンドから奇抜なシンセサイザーのようなピッチ・モジュレーションまで、さまざまなサウンドを再現させます。

  • Chorus - Chorus/VibratoスイッチがChorusに設定されている場合のみ、Chorusエフェクトの強さとスピードを設定します 。
  • Depth - Chorus/VibratoスイッチがVibratoに設定されている場合のみ、Vibratoエフェクトの深さを設定します。
  • Rate - Chorus/Vibratoスイッチがオンに設定されている場合のみ、ビブラートのレートをコントロールします。
  • Chorus/Vibrato - コーラスとビブラートの効果を切り替えます。

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CHORUSに設定すると、ビブラートのRateとDepthコントロールは機能しません。逆にVIBRATOに設定すると、Chorusコントロールは機能しません。



Multi-Chorus

このモジュレーション・エフェクトは、AvidのPro Toolsレコーディング・ソフトウェアに付属するAir Multi-Chorus プラグインを基にしています。コーラスを何重にも重ねることができ、太く渦巻くようなサウンドが得られます。

  • Rate - 内部モジュレーションLFOのレートをコントロールします。
  • Sync - 内部LFOをリグまたはPro Toolsセッションのテンポに同期させるコントロール。OFF(同期なし、Rateコントロールでレートを設定)から様々なリズムのノート値まで設定可能。
  • Depth - 内蔵LFOによるディレイ・タイムのモジュレーション量をコントロールします。
  • Pre-Delay - 信号が入力されてからモジュレーションが始まるまでの時間を設定します。
  • Mix - エフェクトのウェット/ドライ・バランスを設定します。Tri/Sineスイッチ 内蔵LFOの波形を三角波またはサイン波に設定します。
  • Voices - エフェクトのレイヤーコーラスのボイス数を設定します。
  • Width - エフェクトのステレオ幅をコントロールします。


 

Vibe Phaser

Vibe Phaserエフェクトのインスピレーションの源となったサイケデリック時代のフェイザーは、従来エクスプレッション・ペダルと組み合わせて使用することで、ピッチ・モジュレーションのレートを時間と共に変化させることができます。C1と同様、モジュレーションされた信号とドライ信号がミックスされたコーラスとして、またはピッチモジュレーションされた信号のみを残すビブラート・モードとして、波打つような幻想的なエフェクトをかけることができます。

  • Chorus/Vibrato - ドライ信号のオン(コーラス)/オフ(ビブラート)を切り替えます。

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Orange Phaser

その1つのノブの見た目に惑わされてはいけません。70年代の王道アナログ・フェイザー・ペダルにインスパイアされたOrange Phaserは、ゆっくりとした温かみのあるハーモニック・スウィープから制御不能な揺らぎまで、さまざまな深度のフェイザー効果を提供します。

  • Speed - Phaserエフェクトのモジュレーション・レートをコントロールします。
  • Sync - モジュレーション・レートとリグのテンポを特定のリズム細分化で同期させます。

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Rotary

クラシックなトーンホイール・オルガンを唸らせた回転式スピーカー・キャビネットにインスパイアされたRoto Speakerは、さらなる動きとヴィンテージの重厚さを提供します。 

  • Speed - 回転スピーカーエフェクトのスピードを3段階で設定します: Slow、Fast、Brake の 3 段階です。
  • Balance - 回転スピーカーの上部ローターと下部ローターのブレンドを設定します。
  • Type - 回転スピーカーの種類を選択します。

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リバーブ

Blackpanel Spring Reverb

Blackpanel Spring Reverbは、クラシックなアウトボードのアナログ・スプリングリバーブからインスパイアされました。あなたのシグナルに、軽快な響きやダークかつウォームな雰囲気を加えることができます。

  • Mix - ドライ信号とリバーブ信号のブレンドをコントロールします。
  • Decay - リバーブの減衰の長さをコントロールします。
  • Tone - ハイカットEQを適用し、リバーブのトーンをダークにします。


 

Eleven SR (Stereo Reverb)

スムーズでクリーンなデジタル・リバーブであるEleven SRは、Avidの人気プラグインReverb One Pro Toolsをベースにしています 

  • Pre-Dly - ドライ信号とリバーブ信号の時間関係を変化させるプリディレイの量を設定します。この設定を大きくすると、合成されたリバーブ "ルーム"のサイズが大きくなります。
  • Type - 様々なリバーブ・タイプから選択します。


 

Delay Effects

Tape Echo

究極のヴィンテージ・ソリッドステート・テープエコー・ユニットにインスパイアされた定番のTape Echoは、しなやかかつクランチーなエコーを提供し、演奏タッチによっては、荒々しい自己発振のうねりに押し込むことができます。

  • Rec Lev - テープ回路に流れる信号レベルをコントロールします。高めに設定すると、より歪んだ音色になります。
  • Head - 録音ヘッドと再生ヘッドの間隔をシミュレートします。
  • Wow - テープ・メカニズムのワウとフラッターの量をコントロールします。低めに設定するとピッチや音色の揺らぎが最小になり、高めに設定すると強調されます。
  • Hiss - テープエコー・トーンに本物らしさを加えたい場合、このスイッチでアナログ・テープ・ヒスの有無を切り替えます。フィードバックを高く設定すると、テープ・ヒスがエコーを自己発振させます。


 

BBD Delay

70年代半ばに“bucket brigade”アナログ・ディレイが登場すると、その比較的小さなサイズとソリッドステートの信頼性により、テープ・ループ中毒のギタリストを夢中にさせました。その後、スムーズで丸みのあるディレイ・サウンドと、モジュレーション・エフェクトとしても使えるコーラス・ヴィブラート・モードで、独自の名機となりました。

  • Input - ディレイ・エフェクトへの入力レベルを設定します。レベルを上げると、信号を実用的なディストーションサウンドに押し上げることができます。
  • Mod - モジュレーション効果をVibrato(ディレイ信号のみ通過)とChorus(ドライ信号とディレイ信号の両方が通過)に切り替えます。
  • Depth - ディレイ信号のモジュレーションのレベルをコントロールします。
  • Noise - モデル化されたアナログ・ヒスの信号の有無を切り替えます。

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ディレイ・エフェクトでHissまたはNoiseがオンになっており、フィードバック・レベルが十分に高い場合、ディレイは自己発振し、バイパスされていても独自のサウンドを奏でます。この効果を望まない場合は、フィードバック・コントロールを下げてください。



Dyn Delay

このステレオ・ディレイ・エフェクトは、AvidのPro Toolsレコーディング・ソフトウェアに付属するAir Dynamic Delayプラグインを基にしています。強力なエフェクトであるDynディレイは、リグやセッションのテンポに同期させることができ、エンベロープ・フォロワーを備えているので、入力信号の振幅エンベロープに基づいて、さまざまなパラメーターを調整できます。このエフェクトには以下のコントロールが含まれます:

  • Delay - ディレイの長さをミリ秒単位で設定します。
  • Sync - ディレイタイムとリグまたはセッションのテンポの同期をコントロールします。OFF(同期なし、Delayコントロールでディレイ・タイムを設定)から様々なリズムのノート値まで設定可能。
  • Feedback - ディレイのフィードバックの量を設定します。短い単発のリピートから、長時間のリピートまで設定可能。 
  • Mix - エフェクトのウェット/ドライ・バランスを設定します。
  • Fine -ディレイ・タイムのイン/アウトをより細かくコントロールします。コントロールの1ページにあるSW2で切り替えます。
  • Mode - 以下の4つのフィードバック・ルーティング・オプションを切り替えます:  
    • Mono: 入力されたステレオ信号をモノラルに合計し、その信号から左右別々のディレイ出力タップを提供します。
    • Stereo: 入力されたステレオ信号の左右のチャンネルを個別に処理し、処理後の信号を対応する左右のチャンネルに出力します。
    • Cross: 入力されたステレオ信号の左右のチャンネルを独立して処理し、それぞれのディレイ信号を反対側のチャンネルにフィードバックします。
    • Pong: Crossとよく似た働きをしますが、入力された左右の信号は合計され、左チャンネルからのみ出力されます。クロス・チャンネル・フィードバックにより、信号はステレオ・スペクトラムを行ったり来たりします。
  • Ratio - 左右のディレイタイムの比率を設定します。コントロールを完全に下に動かすと、左チャンネルのディレイタイムは右チャンネルのディレイタイムの半分になります。コントロールを上方向に動かすと、右チャンネルのディレイタイムが左チャンネルのディレイタイムの半分になります。 
  • Hi-Cut - ハイカットフィルターの周波数を調整します。トレブルを抑えたい場合は、周波数を下げます。
  • Lo-Cut - ローカットフィルターの周波数を調整します。低音を抑えたい場合は周波数を上げます。
  • Width - ステレオ・フィールドでのディレイ効果の幅を調整します。
  • Em Rate - エンベロープ・フォロワーからの入力に対するフィードバックとミックスのパラメータの反応速度を設定します。
  • Em Feedback - エンベロープ・フォロワーのフィードバック量への影響度を設定します。
  • Em Mix - エンベロープ・フォロワーがウェット/ドライ・ミックスに与える影響を設定します。


 

 

イコライザー & コンプレッサー

Graphic EQ

シンプルな周波数の調整に便利なグラフィック・イコライザーは、ほとんどのペダルボードで使用でき、他のペダルからも様々なトーンを引き出すことができます(ディストーション・エフェクトの前に置くなど)。イコライザーは、アンプの前に置いてシグナル・ブースターとして使うこともできます。

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Para EQ

このエフェクトは高品質の4バンドEQで、各バンドのゲイン、周波数、Q(帯域幅)、出力を調整できます。ロー・バンドとハイ・バンドでは、以下の機能を切り替えることができます:

  • Shelf - 選択した周波数より下(Low band)または上(High band)のすべての周波数をブーストまたはカット。
  • Peak - 選択した帯域の周波数を中心とした帯域をブーストまたはカットします。
  • Low-Pass (High band) または High-Pass (Low band) - 選択した周波数より上(Low-Pass)または下(High-Pass)の周波数をカットし、1オクターブあたり6 dB、12 dB、24 dBのカーブから選択できます。
  • Notch - Q コントロールで帯域幅をコントロールし、選択した EQ 周波数の周辺の周波数をリジェクトします。


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このエフェクトには以下のコントロールがあります:

  • L Gain - 低域 EQ バンドのゲインを設定します。
  • L Frequency - 低域 EQ バンドの中心周波数を設定します。
  • L Q - 低域 EQ バンドの帯域幅を設定します。 
  • L Type - 低域 EQ バンドのモードを設定します。Shelf、Peak、High Pass(6、12、24 dB のカーブ)、Notchから選択します。
  • Output (Accessible from every page) -  イコライジングされた信号の最終的な出力レベルを設定します。
  • LM Gain - 低中域周波数 EQ バンドのゲインを設定します。
  • LM Frequency - 中低域 EQ バンドの中心周波数を設定します。
  • LM Q - 低中域 EQ バンドのバンド幅を設定します。
  • HM Gain - 中域上部の周波数 EQ バンドのゲインを設定します。
  • HM Frequency - 中域上部の EQ バンドの中心周波数を設定します。
  • HM Q - 中域上部の EQ バンドの帯域幅を設定します。
  • H Gain - 高域 EQ バンドのゲインを設定します。
  • H Frequency - 高域 EQ バンドの中心周波数を設定します。
  • H Q - 高域 EQ バンドの帯域幅を設定します。
  • H Type - 高域 EQ バンドのモードを設定します。Shelf、Peak、High Pass(6、12、24 dB のカーブ)、Notchから選択します。 



 

Gray Comp

70年代に愛用されたソリッドステート・コンプレッサー・ペダルにインスパイアされたGray Compは、リード・ギターに歌うようなサスティーンを加えたり、がっしりとしたリズム・ギター・パートにパワーとボリューム感を与えることができます。

  • Sustain - スレッショルドを設定し、コンプレッサー・エフェクトの圧縮量を設定します。 
  • Level - エフェクト全体の出力音量を設定します。


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Eleven Rackは、本製品がエミュレートするエフェクトのメーカーと提携、後援、または推奨しているものではありません。

 


Dyn III Compressor

このエフェクトは、Pro Toolsに付属するDynamics IIIプラグイン・セットのコンプレッサープラグインを基にしています。Gray Compと同様に、ギター信号のダイナミクスをコントロールできます。Gray Compがスムースで流れるようなトーンを持つクラシックなギター専用コンプレッサー・ペダルをエミュレートしているのに対し、Dyn3 Compはより汎用性が高く、レコーディングで使用されるラック式コンプレッサーに近い働きをします。このエフェクトには以下のコントロールが含まれます:


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  • Threshold - 信号がコンプレッションやリミッターのトリガーとなるレベルを設定します。このレベルを超えた信号はコンプレッションされます。それ以下の信号は圧縮されません。
  • Attack - 入力信号が設定したスレッショルドを超えた後にゲインを下げるアタック・タイムまたはレートを設定します。値が小さいほどアタックが速くなります。アタックが速いほど、コンプレッサーは信号の音量を急速に下げます。速いアタック・タイムを使用する場合、それに比例してリリース・タイムも長くするのが一般的です。特に、素材に速いピークが多く含まれる場合(手のひらでミュートしたスタッカートのギターパートなど)には注意が必要です。非常に速いアタックタイム(特に1ミリ秒以下)は、ギターに望ましくない歪みを生じさせることがあります。
  • Release - 入力信号が設定したスレッショルドを下回った後、Compressor/Limiterが完全に停止するまでの時間を設定します。リリース・タイムは、信号レベルがスレッショルドを繰り返し上回った場合に、ゲインの減衰がスムーズに「回復」するのに十分な長さに設定する必要があります。リリース・タイムが短すぎると、コンプレッサーが繰り返しゲインの減衰から回復しようとするため、ゲインが急激に変動する可能性があります。リリース・タイムが長すぎると、オーディオ素材の大音量部分が、信号のより小さな部分に影響を与える「ポンピング」(強く圧縮された音が急激に元のレベルに戻る際に起きる音のうねり)と「ブリージング」(コンプのかかりに合わせて周りの音も上下し、息づかいの様な音になってしまう)と呼ばれる効果を引き起こす可能性があります。 
  • Gain - 全体の出力ゲインをブーストして、強く圧縮された信号や制限された信号を補正します。
  • Ratio - 圧縮比、つまり信号がスレッショルドを超えると適用される圧縮量を設定します。例えば、2:1の圧縮比は、スレッショルドより2dBレベルが上がると1dB出力が上がることを意味します。
  • Knee - ニーはスレッショルド付近のカーブを指し、コンプレッサーがゲインを下げる際に従うゲインカーブの鋭さを設定します。 このコントロールを上げると、"ハードニー"コンプレッションから "ソフトニー "コンプレッションへと変化します:
    • ハードニー・コンプレッションでは、入力信号がスレッショルドを超えるとコンプレッションが始まります。これは突然に聞こえることがあり、リミッターに最適です。
    • ソフトニー・コンプレッションでは、入力信号がスレッショルドに近づくにつれて、緩やかな圧縮が始まり、徐々に圧縮が強まり、スレッショルドを超えるとフルコンプレッションに達します。これにより、よりスムーズなコンプレッションが得られます。



   

一般的なエフェクトコントロール

Sync

Eleven Rackのタイムベースエフェクト(コーラス、ディレイ、フランジャーなど)は、リグやセッションのテンポ(Tap Tempoボタンで設定したテンポを含む)に同期するように設定できます。ほとんどのリグは、デフォルトではリグやセッションのテンポに同期するように設定されていません。同期させたいエフェクトのSyncパラメータをオンにする必要があるかもしれません。 これらのエフェクトのSyncコントロールが、入力されるテンポのリズムに沿った拍や小節に設定されている場合、エフェクトはそのテンポに固定されます。Syncがオフに設定されているか、RateまたはDelayコントロールを動かすと、コントロールが引き継がれ、モジュレーションやディレイのレートを手で設定することができます。


Delay+ と Fine 

この2つのコントロールは、いくつかのディレイ・エフェクトを使用する際に目にします。Delay+はディレイタイムを4倍にし、より長いエコーが必要な場合に使用します。Fineを押すと、ディレイのRateコントロールが微調整モードに切り替わり、ディレイタイムをスクロールホイールでミリ秒単位で設定できるようになります。Fine をもう一度押すと、スクロールホイールが通常の操作に戻ります。