ほとんどのベルト駆動式ターンテーブルと同様に、STXのベルトは、様々な要因により経年劣化により交換が必要になる場合があります。ベルト駆動式ターンテーブルでは、ベルト交換は通常のメンテナンスとみなされます。この記事では、STXのプラッターベルトの交換手順を解説します。
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STX プラッター ベルトを交換する必要があるかどうかを判断します。
以下の症状が見られる場合は、STXのベルト交換をご検討ください。
- 回転速度が不安定:STXのレコード再生速度が一定でなく、ピッチやタイミングにばらつきが生じることがあります。
- 滑り:ベルトが滑ったり、摩擦を失ったりして、プラッターの回転速度が一定でなくなったり、全く回転しなくなったりすることがあります。
- ノイズやガタガタ音:ベルトが摩耗すると、プーリーやモーターの周りを回転する際に、キーキー、ガタガタ、擦り切れるような異音が発生することがあります。
- 再生のムラ:STXの回転速度が一定に保たれなくなり、再生品質が一定でなくなったり、レコード上で針飛びが発生したりすることがあります。
- ベルトの変形または損傷:ベルトが目に見えて損傷したり、伸びたりしている場合は、問題がある可能性があります。ベルトは緩んでいたり、ひび割れていたり、擦り切れているように見える場合があります。
STXプラッターベルトの交換
ベルトを正しく交換するには、以下の手順に従ってください。
- レコードをプラッターから取り外します。
- スリップマットを取り外します。
- スピンドルにあるCクランプを取り外します。
- STXを逆さまにして、プラッターがベースから滑り落ちるまで軽く振ってください。
- プラッターの下にあるベルトを取り外します。ベルトはプラッターの端近くのノッチを回っているのがわかるでしょう。
- ベルトを交換します。上の写真のように、新しいベルトが切り込みに通されていることを確認してください。
- プラッターをSTXのベースに戻します。ユニットには、ベルトが通るノッチ(下図参照)と一直線になる支柱があります。この支柱が一直線になっていることを確認し、プラッターをゆっくりと元の位置に戻します。
- プラッターを手で回します。カチッという音が聞こえたら、プラッターの回転を止めます。
- C クランプをスピンドルに戻します。
- スリップマットをプラッターに戻します。