Sheeran Looper Xをお買い求めいただきありがとうございます。

エド・シーランと彼のプロダクション・チームによってデザインされたSheeran Looper Xは、HeadRush®によるカスタムDSPを採用し、プレミアムな内蔵マルチFX、業界をリードするオーディオクオリティ、包括的な接続オプションを備え、あなたのルーピングを次のレベルへと導きます。

このガイドでは、録音を始めるための実践的なセットアップのヒントとコツをいくつか取り上げます。


目次


録音の前に


まずインプットに楽器を接続し、Gainノブでゲインを設定し、クリアな音声が聞こえるようにします。

レイアウトに注意-このデバイスの入力は左から右にレイアウトされています。

後から使用するFX Rackは、この信号に追加して使用するため、強力な信号が入力され、強力な信号が出力されます。

FX Rackについては、ユーザーガイドの24ページをご参照ください。


最初にやっておきたいことのひとつは、録音機能が思い通りにセットアップされていることを確認することです。

左上のアイコンを使ってメニューに移動し、Loop SettingsとGlobal Settingsで設定を変更します。

Global Settingsで変更したすべての内容は、あなたが再度変更するまで保持されます。

Loop Settingsのすべての内容は、新しいループを開始するたびにリセットする必要があります。


まずはGlobal Settingsから見てみましょう。


Global Settings

まず、REC + PLAYペダルの振る舞いを、録音後にペダルをPlayモードにするか、Dubモードにするか決定します。

もしあなたが初心者なら、この設定によってダビングを始める前にループを一通りプレイして自分のアイデアをまとめることができます。

また、バッキングトラックが完成し、レコーディングせずにそのままジャムセッションがしたい場合にも便利です。


もう1つのオプションは、レコーディングをそのままダビングに回すことで、作曲の勢いを維持する事に適しています。

すべてのトラックに無制限のレイヤーがあるので、ループをダブ・モードにしておいて、心地よくなったらすぐにループを再開し、元の場所に戻るまで演奏し続けることができます。


次に、ペダルのホールド機能を設定します。

Stopは1つの機能(ループ上のすべての録音を消去)に固定されていますが、TracksとREC+Playは異なる割り当てに設定できます。

トラックは、押したままにするとトラックの内容がクリアされるように設定したり、オーバーダビングするように録音待機に設定することができます。

一方REC+Playのオプションは、最後に録音したレイヤーをピールバックする(ミスをしたときに便利)か、最後に録音またはダビングを開始してからのすべてを元に戻すように設定できます。


次にAudio Tabを見てみます。:



コンデンサーマイクやリボンマイクを使用する場合は、必ずファンタム電源をオンにしてください。

XLRをサウンドシステムに接続する場合は、XLRグランドリフトをオンにしてください。

ギターをアンプに接続する場合は、1/4" Output LevelのAmp設定を使用してください。(ルーティングについてはユーザーガイドをご参照ください)

最後に、チューナーは出力しなくても機能することに注意してください。

NONEオプションを選択すれば、音を出力せずに使用することもできます。


Loop Settings


まず最初に、ここでテンポを設定することができますが、タップテンポがどこにあるかは後ほど説明しますので、ループのたびにここでテンポを設定する必要はありません。

その代わり、ここでメトロノームを思い通りにセットアップできるようにしておきましょう。

まず、4/4をタップして拍子を設定し、設定したい拍子に合うまでメイン・ノブを回します。


次に、レコーディング中にクリックトラックを使うかどうかを決めます。

よりユニークで便利な機能として、Sheeran Looper Xはレコーディングの最初の1回目(Rec 1st Layer)だけクリック・トラックを再生する機能があり、エド・シーランのシグネチャー・スタイルで弦楽器のパーカッションをレコーディングする場合に便利です。

メトロノームのレベルとそのルーティングは、メニューのミキサーとオーディオルーティングにあります。

最後に、カウントインをするかどうか、録音開始までに何小節必要かを決めます。


次にMode tabをタップします。

ルーパー/ウェーブのメイン画面から、右下をタップするといつでもアクセスできます。



ここで、何を録音するのか、どのように録音するのかを決める必要があります。

モード毎の違いについて触れておきましょう。


Multiモードはエド・シーランのスタイルでトラックを録音し、トラックごとに構築していくのに最適なツールです。

例えば、『シェイプ・オブ・ユー』では、まずパーカッションを録音し、そのパーカッションの上にメロディックなフレーズを乗せ、ハーモニーボーカルを入れ、さらにハーモニーとテクスチャーの要素としてコードを入れる。

最終的なゴールは、これらのテクスチャーが絡み合う方法やタイミングをコントロールすることで、曲を作り、ダイナミクスを生み出す方法です。

すべてのトラックの長さは同じでなければなりません。これについては、ユーザーガイドの12ページを参照してください。


他の3つのモードのループ機能はそれほどテクスチャー的ではなく、その代わりに構造的です。

Songモードは、曲のヴァース、コーラス、その他のセクションを表す4つの異なるトラックを使用する際に用いるモードです。

ループはマルチトラックレコーダーの代わりにアレンジャーとして機能します。

これらのモードの重要なアイデアは、曲を構築するためにオーバーダブを使用する代わりに、ピール機能がテクスチャを変更するための重要な機能になるということです。

Songモードでは、一度に再生できるトラックは1つだけです、


Bandモードでは中心となるメイントラックを曲の大枠として扱い、1つのトラックが常に演奏されています。

例えば、ギター、ベース、ハーモニー・ボーカルをヴァースやコーラスにダビングしながら1つのビートを刻むといった具合です。

1つのトラックとメイントラックが同時に再生されます。


Sync Modeは、SongモードMultiモードの中間のようなものです。

Multiモードのように、1つのトラックの上に他のトラックをパンチインさせます。

この場合、他のトラックは最初のトラックと比較して異なる長さにすることができます

(ただし、メイントラックの長さをある程度適用することができます。


Free modeはお好きにご使用ください。ルールはありません。 


メニューから波形表示の画面に戻ります。


波形表示とレコーディングの開始


ここでファンクションペダルをダブルタップしてTAP TEMPOを表示させ、REC + PLAYペダルでテンポを1小節以上刻みます。

その後終了するには、ファンクションペダルを押してください。


ドラム・ビートまたは録音済みトラックをインポートしたい場合は、この8分音符+アイコンをタップしてファイル・ブラウザーを開き、追加したいトラックを選択してください。

詳しくは、ユーザーガイドの14ページをご覧ください。


ここから録音を開始するには、録音したいトラック・ペダルをタップし、次に録音+再生ペダルをタップしてください。


終了したら、Record + Playを押して、ペダルの振る舞いを決定した設定した機能に入り、ループを閉じます。