SoundSwitch 2.9 では、Audio BPM Detectionが導入され、Autoloops と Static をほぼすべてのオーディオ ソースで制御できるようになりました。このガイドでは、バンドのライブ演奏で SoundSwitch BPM Detection (検出) を活用するための手順、ヒント、トレーニングについて詳しく説明します。


コントロールに慣れる


独自のライブ パフォーマンス リグをセットアップする前に、オーディオ BPM Detection (検出)のコントロールと機能に慣れておくことが重要です。BPM Detectionの仕組みの概要については、以下のビデオをご覧ください。



より詳細な内容については、以下にリンクされている記事を参照してください。 SoundSwitch BPM Detectionの概要



オーディオソースの選択


BPM Detectionは SoundSwitch にルーティングされるオーディオのみで行われるため、BPM Detectionの検出の品質は選択したオーディオ ソースの品質に大きく左右されることを覚えておくことが重要です。そのため、BPM Detection機能で最良の結果を得るには、高品質のオーディオ ソースを選択することが重要です。これは、オーディオをキャプチャしてルーティングするために使用されるデバイス (マイク、オーディオ インターフェイス、Virtual Cablesなど) だけでなく、送信される実際のサウンドも対象としています。


たとえば、曲の中心となる拍から外れやすいキーボード奏者のオーディオよりも、ドラマーのキックドラムの方が BPM 検出の信頼性がはるかに高くなります。この論理に従うと、バンドがクリック トラックに合わせて演奏する場合、そのクリック トラックは、SoundSwitch とバンドの両方がまったく同じ拍に従うため、BPM DetectionでBPM検出に使用できる最高のオーディオ ソースである可能性が高くなります。


バンドがクリック トラックを使用しない場合は、アレンジメントの中で最もリズムが安定しているプレイヤーをデフォルトにする必要があります。多くのジャンルでは、これはドラマーである可能性が高いですが、音楽スタイルによっては、別のプレイヤーのほうが適している場合があります。たとえば、アクロバティックなドラムと継続的なウォーキング ベースラインを含むスウィング ジャズのようなアレンジメントでは、ドラマーではなくベーシストのオーディオを SoundSwitch に送信することで、より良い BPM 検出結果が得られる可能性があります。一般的に、SoundSwitch に送信されるオーディオから強力で一貫したトランジェントを探すと、BPM Detection機能で最良の結果が得られます。



BPM Detection 設定の構成


オーディオ ソースを選択して接続したら、バンドの演奏スタイルやジャンルに合わせて BPM Detectionの設定を微調整します。各パラメータに関する一般的なヒントを次に示します:




  • Tempo Detection Refresh Rate: このパラメータは、BPM を決定するために使用されるオーディオ サンプルのサイズに影響します。バンドが演奏するアレンジメントが安定した不変のテンポを維持する傾向がある場合は、リフレッシュ レートを長く設定する必要があります。これにより、プロセッサの負荷が減り、このタイプの炎王でのBPM検出がより正確になります。

    アレンジメントにさまざまなテンポや急速な変化が含まれる場合は、テンポの変化に応じて BPM が素早く更新されるように、リフレッシュ レートを短くする必要があります。

  • Audio Threshold: 上の画像の右側の VU メーター内に表示されるしきい値(Threshold)設定は、BPM Detectionを使用してキャプチャされるオーディオの最小振幅を決定します。このパラメータは、オーディオの音量範囲内に収まるレベルに設定してください。しきい値の設定が高すぎると、BPM Detectionでトランジェントが失われ、BPMの検出の品質に悪影響が及ぶ可能性があります。しきい値の設定が低すぎると、オーディオ サンプルがバックグラウンド ノイズやその他のサウンドによって邪魔されるリスクがあります。

  • Light Show Options: このフィールドでは、曲間のスペースなど、オーディオが設定されたしきい値を下回った場合の望ましい動作を決定します。

  • BPM Detection Range: この大まかな調整により、バンドが演奏する一般的なテンポの範囲(Range)が決定されます。この範囲は、セットの BPM の上限と下限が BPM 範囲内に収まるように設定します。例えば、ファンクバンドの多くは、セットの大部分を 120 BPM 周辺の範囲で演奏し、バラードを 1 曲か 2 曲を 80 BPM の範囲で演奏する傾向があります。したがって、そのセットに適した BPM 範囲は 70 ~ 140 BPM です。この範囲であれば、実際の BPM 範囲を尊重しつつ、通常の BPM 範囲外の演奏になる可能性のあるリフやその他の即興演奏にも余裕を持たせることができます。


 
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